会計情報を金融機関との対話へ使う
契約別残高と返済実績を説明できる台帳にし、合計値だけにしません。
根拠1を確認照合順は、①契約母集団を確定、②最新版返済予定表を登録、③銀行出金を元本・利息・諸費用へ分解、④新規実行・繰上返済・条件変更を反映、⑤契約別期末元本を計算、⑥総勘定元帳と照合、⑦残高証明・金融機関資料で決算確認、です。
借入金残高照合実務ガイド
借入金残高の不一致は、返済額をそのまま借入金の減少として入力した月、利息・保証料を分けていない月、新規借入や繰上返済を予定表へ反映していない月に生じます。金融機関別の合計だけでは旧契約の残りや引落口座違いを発見できません。契約番号ごとに期首元本、新規実行、約定元本、繰上返済、条件変更、期末元本をつなぎ、銀行出金総額から元本・利息・手数料を分解します。本記事では差額を雑損失等で消さず、根拠資料と会社承認を残して解消する順序を示します。
中小企業庁の中小会計要領は会計情報を経営管理や金融機関との対話に活用する考え方を示し、J-Net21は将来の収支と残高を資金繰り表で予測する基本を案内しています。借入金管理では、会計残高だけでなく翌月以後の元本返済と利息支出を契約別に持つことが重要です。金利、期限、担保、保証、借換え等の契約判断は会社と金融機関が行い、会計・税務判断は顧問税理士等へ確認します。
QUICK ANSWER
契約ごとに同じ対象日で計算します。
| 確認項目 | 計算・照合 | 主な差額原因 |
|---|---|---|
| 期末元本 | 期首元本+新規実行-約定元本-繰上返済 | 旧予定表・実行漏れ |
| 銀行出金 | 元本+利息+手数料等 | 全額を元本処理 |
| 帳簿残高 | 契約別補助元帳の合計 | 契約番号なし・重複 |
| 外部確認 | 予定表・取引明細・残高証明 | 基準日違い・条件変更 |
返済総額と元本返済額は同じとは限りません。銀行摘要だけで分けず、返済予定表等を確認します。
EVIDENCE & DECISION
公的情報を、残高を合わせるだけでなく返済余力を判断できる月次資料へ落とします。

経営者が母集団を承認する。完了条件は、契約母集団について、対象、基準、会社確認、処理結果、差異、未完了を新規・変更・月次から追跡できることです。
財務責任者が採用版を確認する。完了条件は、予定表版管理について、対象、基準、会社確認、処理結果、差異、未完了を受領時から追跡できることです。
経理責任者が合計一致を確認する。完了条件は、銀行出金分解について、対象、基準、会社確認、処理結果、差異、未完了を返済後から追跡できることです。
会社が実行事実を承認する。完了条件は、新規実行について、対象、基準、会社確認、処理結果、差異、未完了を着金時から追跡できることです。
経営者が取引を承認する。完了条件は、繰上返済・借換について、対象、基準、会社確認、処理結果、差異、未完了を実行時から追跡できることです。
会社と金融機関が条件確認する。完了条件は、条件変更について、対象、基準、会社確認、処理結果、差異、未完了を変更時から追跡できることです。
VISUAL GUIDE
対象、前提、会社判断、処理、受入れ、改善を同じ管理番号で追います。
最初に全金融機関、契約番号、借入日、当初金額、通貨、返済方法、返済日、引落口座、最終返済日を一覧化します。完済済みや借換え前の契約も終了証拠を確認するまで母集団から外しません。
金融機関名が統合・変更されても契約番号を主キーにし、表示名変更で履歴を失わないようにします。
返済予定表には受領日、作成日、適用開始、版番号を付けます。同じ契約で複数版がある場合は条件変更日以後の採用版を明示し、旧版を上書きせず比較できる状態にします。
PDFのファイル名には契約番号と適用年月を入れ、メール添付とポータル取得の二重保存を整理します。
銀行出金は総額から元本、利息、保証料、手数料、遅延関連費用等へ分けます。摘要だけで判断せず、予定表と金融機関資料を突合し、端数や休日繰越も確認します。
休日による引落日の移動は予定日と実行日を別列に持ち、月またぎ時の会計基準日を確認します。
新規借入は着金日、契約日、実行額、差引費用、入金口座を確認します。手取額だけを借入金へ計上すると元本が少なくなるため、契約元本と入金差額を別に説明します。
コミットメントライン等は契約枠と実行残高を区別し、未使用枠を借入残高へ含めません。
繰上返済や借換えでは旧契約の終了、新契約の実行、精算利息、手数料、担保・保証の変更を別取引で記録します。一本の銀行出金で相殺せず、契約関係を閉じます。
完済後も最終引落、利息精算、担保解除等の未完了がないか確認し、終了日と証拠を残します。
条件変更は返済額だけでなく、金利、返済日、据置期間、最終期限、引落口座の変更有無を確認します。口頭連絡を台帳へ直接反映せず、変更資料と会社承認を残します。
個人保証や担保の有無は会計処理と別の経営管理項目として閲覧権限を限定します。
契約別補助元帳は期首元本、新規実行、約定元本、繰上返済、期末元本を持ち、総勘定元帳の借入金科目へ合計一致させます。返済方法が違う契約を同じ計算式へ押し込みません。
外貨借入は元本通貨、円換算、為替差を分け、円の入出金だけで元本を追いません。
差額は契約未登録、版違い、元利混在、引落月ずれ、重複計上、誤契約、借換え未処理に分類します。原因不明のまま合計を手入力修正せず、担当・期限・暫定表示を付けます。
差異解消後は修正仕訳番号と台帳更新者を記録し、翌月の期首残高へ繰り越します。
残高証明や取引明細は証明基準日と帳簿締め日を確認します。未達取引や条件変更がある場合は契約別の調整表を作り、外部資料との差を説明します。
残高証明は証明基準日と帳簿締め日を合わせ、未達取引がある場合は調整表を作ります。
月次会議では借入総額に加え、翌13週の元本・利息、最大返済月、口座別必要資金、財務制限条項等の確認事項を見ます。金融機関へ説明する数字と社内資金繰りを同じ契約台帳から作ります。
指標は契約登録率、予定表最新版率、元利分解率、残高一致率、差異解消日数、将来返済登録率です。
愛知県の製造業や建設業では、設備投資・運転資金・車両・不動産など目的別に複数の金融機関借入が並行します。借入目的、使用拠点、契約番号を結び、返済総額だけでなく元本残高と翌13週の支払を同じ台帳で確認します。
名古屋本社が工場・営業所の借入資料を集約する場合は、金融機関からの通知受領、現場の設備検収、経理の入金・返済処理を月次締めへそろえます。条件変更や借換えが起きた月は通常返済と区別し、最新版予定表を採用した担当と日付を残します。
金融機関との定例前には、契約別残高、直近返済実績、今後の元本・利息、未解消差異、資金不足が想定される日を一枚にします。会社が説明すべき投資効果や借換え方針と、経理代行が整える会計資料の役割を混ぜません。
会社は取引事実、契約、金額、期限、例外、資金移動、最終承認を担います。経理代行は承認済み資料の整理、入力、照合、一覧化、結果報告を支援します。
税務代理・税務書類の作成・税務相談は税理士、社会保険・労働保険の申請書等の作成や提出代行等は社会保険労務士、契約その他の法的判断は弁護士へ確認します。
READY-TO-USE TEMPLATE
対象、基準、担当、期限、会社判断、結果、差異、未完了、次回対応を一行で管理します。
| 確認対象 | 決める内容 | 会社側の確認 | 完了証拠 |
|---|---|---|---|
| 契約母集団 | 金融機関、契約番号、借入日、元本、返済方法、口座、期限 | 経営者が母集団を承認する | 借入契約一覧/新規・変更・月次 |
| 予定表版管理 | 作成日、受領日、適用日、版、元本、利息、返済日 | 財務責任者が採用版を確認する | 返済予定表版台帳/受領時 |
| 銀行出金分解 | 出金日、総額、元本、利息、費用、口座、契約 | 経理責任者が合計一致を確認する | 元本・利息分解表/返済後 |
| 新規実行 | 契約元本、実行日、着金、差引費用、口座、仕訳 | 会社が実行事実を承認する | 新規借入実行表/着金時 |
| 繰上返済・借換 | 返済元本、精算利息、手数料、旧新契約、終了証拠 | 経営者が取引を承認する | 借換・繰上返済台帳/実行時 |
| 条件変更 | 金利、据置、返済日、期限、口座、適用日、変更資料 | 会社と金融機関が条件確認する | 条件変更履歴表/変更時 |
| 契約別元本 | 期首、増加、約定元本、繰上、期末、科目、補助 | 経理責任者が月末承認する | 借入金補助元帳/月次 |
| 差異調査 | 契約漏れ、版、元利、月ずれ、重複、誤契約、原因 | 会社が修正を承認する | 借入金差異管理表/月次 |
記入例を自社条件へ置き換えて使用してください。コピーすると表計算ソフトへ貼り付けられるタブ区切り形式になります。
借入金残高照合の台帳に、管理番号、対象、基準値、現状、根拠、会社承認者、処理担当、期限、完了証拠、次回確認日を持たせます。
有効契約の登録完了率
最新版の採用確認率
銀行出金の元利分解率
契約別合計と元帳の一致率
差額解消までの営業日数
13週返済予定の登録率
SERVICE
当社は契約書、返済予定表、銀行明細、総勘定元帳、残高証明を受け取り、契約別の元本増減、利息、差異、未確認を整理します。金融条件と専門判断は会社・金融機関・税理士等へ戻します。開始時には有効契約の件数、予定表の版、直近残高、引落口座、会計科目を確認し、合わない残高を契約別の質問へ分解します。月次運用では返済後の元利分解、補助元帳更新、翌13週の返済予定、未解消差異を同じ締め日に報告します。新規実行、借換え、繰上返済、条件変更があった月は通常処理から切り離し、会社承認と金融機関資料がそろってから採用版を更新します。
契約、新規借入、繰上返済、借換え、条件変更、資金移動を承認
予定表・銀行・仕訳・月末元本を契約別に照合し差異を報告
税務・労務・法務・システム上の専門判断と、会社が承認するための回答を担当
対応範囲は資料量、件数、利用システム、締め、例外処理を確認して事前にご案内します。専門資格が必要な判断・書類作成・代理手続きは当社サービスの範囲外です。
PRICE
記帳・給与計算・請求書発行をセットにした、規模に合わせて選べる月額プランです。業務量や資料の状態を確認したうえで、必要な範囲をご案内します。
横にスワイプしてプランを確認できます
〜5名・小規模事業者向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜10名・中小規模向け
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〜15名・成長企業向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
仕訳数・人数・請求書の件数を超える場合は追加費用が発生します。詳しくはお問い合わせください。
料金ページを見る →FAQ
A. 返済総額には利息や諸費用が含まれる場合があります。返済予定表等で元本部分を分けます。
A. 休日や条件変更等の可能性があります。予定日、実行日、適用版を確認し、推測で直しません。
A. 基準日、未達取引、新規実行、繰上返済、元利区分を契約別に確認し、調整表を作ります。
A. 残高・返済実績・資金予定の整理は支援できますが、金融条件や借換え判断は会社と金融機関等が行います。
本文の判断軸と、確認に使った一次情報の対応を示します。
中小企業庁とJ-Net21の公的情報を会計残高・返済予定・資金繰りの接続に使い、電子資料保存、税理士業務、委託先管理も確認しました。競合2社は公開サービス範囲だけを比較しています。 金利、遅延損害金、期限の利益、担保、保証、借換え、条件変更の解釈は契約と金融機関確認が必要です。会計・税務処理は顧問税理士等へ相談してください。キャシュモと葵パートナーズは、公開ページに記載された記帳、請求、支払、月次試算表等のサービス範囲だけを比較しました。非公開の体制、品質、料金、顧客評価は推定していません。
借入金残高照合実務ガイドでは、参照先の最新版と自社規程・実態を確認し、税務代理・税務書類の作成・税務相談は税理士、社会保険・労働保険の申請書等の作成や提出代行等は社会保険労務士、契約その他の法的判断は弁護士へご相談ください。
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