完成工事原価の四分類を確認
材料費、労務費、外注費、経費を工事別予算と実績の共通区分にします。
根拠1を確認結論は、①受注時に工事番号を発行、②予算を材料・労務・外注・経費へ分解、③発注・日報・請求書へ番号を付与、④月次に未着と進捗を現場承認、⑤工事原価・請求・入金を照合、⑥完成時に残件を閉じる、の6段階です。
建設業の工事別経理実務ガイド
建設業の経理が難しいのは、同じ仕入先や作業員の支出でも、どの工事へ、いつ、いくら配賦するかを確定しなければ採算が見えないからです。見積、契約、発注、日報、納品、検収、請求、入金が別々の担当者と日付で動きます。経理だけが月末に請求書を見ても工事番号、現場、工種、完成状況、追加変更の根拠は判断できません。受注時に工事番号を発行し、材料、労務、外注、現場経費、出来高請求、入金を同じ番号へ集め、現場責任者が未着・追加・完成状況を月次で承認する流れが必要です。
国土交通省の完成工事原価報告書は、完成工事原価を材料費、労務費、外注費、経費に分類しています。実務ではこの区分だけでなく、各金額がどの工事へ帰属するか、工事が完成したか、請求・入金がどこまで進んだかを工事台帳で確認します。未成工事支出金や完成工事高等の具体的な計上時期は、契約、工期、進捗、会計方針により異なるため、決算だけでなく期中から資料を顧問税理士・会計士へ共有します。
QUICK ANSWER
案件名だけでなく、一意の工事番号をすべての資料へ付けます。
| 工程 | 工事台帳へ残すこと | 月次の確認 |
|---|---|---|
| 受注・契約 | 工事番号、契約額、工期、責任者 | 追加変更と予算版 |
| 施工・原価 | 材料、労務、外注、経費、日報 | 未着・誤工事・進捗 |
| 請求 | 出来高、完成、請求日、留保 | 契約額との累計差 |
| 入金・完成 | 入金、相殺、残工事、引渡し | 未収・残原価・閉鎖 |
経理は工事番号の未記入を推測で補わず、現場責任者へ戻します。月次会議では金額だけでなく未着・変更・完成判定を確認します。
EVIDENCE & DECISION
財務諸表の科目だけで終わらせず、現場で発生した事実へ戻れる補助台帳を作ります。

現場責任者が契約前提を承認する。完了条件は、工事番号・契約の対象、基準、工事責任者の承認、処理結果、差異、未完了を工事基本・契約台帳から追跡できることです。
経営者が予算変更を承認する。完了条件は、実行予算・変更の対象、基準、工事責任者の承認、処理結果、差異、未完了を工事別実行予算・変更表から追跡できることです。
現場が納品と帰属を承認する。完了条件は、材料・発注の対象、基準、工事責任者の承認、処理結果、差異、未完了を材料・発注・納品台帳から追跡できることです。
現場が作業実績を承認する。完了条件は、労務・日報の対象、基準、工事責任者の承認、処理結果、差異、未完了を工事別労務・日報表から追跡できることです。
現場が出来高・検収を承認する。完了条件は、外注・検収の対象、基準、工事責任者の承認、処理結果、差異、未完了を外注注文・検収・未着表から追跡できることです。
建設会社が基準と例外を承認する。完了条件は、現場経費・配賦の対象、基準、工事責任者の承認、処理結果、差異、未完了を現場経費・配賦根拠表から追跡できることです。
VISUAL GUIDE
対象、前提、会社判断、処理、受入れ、改善を同じ管理番号で追います。
建設業の工事別経理では、まず工事番号・契約を確認します。「案件名だけで管理する」を避けるため、工事番号、顧客、現場、工種、契約額、工期、責任者、請求を対象、確認待ち、対象外に分けます。着手時は「受注時に一意番号を発行する」を行い、工事基本・契約台帳に根拠、担当、期限を記録します。現場責任者が契約前提を承認する。
受注時に工事番号、顧客、現場、工種、契約額、工期、現場責任者、請求条件を登録します。見積だけで始まった小工事も仮番号を発行し、正式受注・失注時に状態を更新します。
建設業の工事別経理を安定させるには、実行予算・変更の正本が必要です。「当初見積だけを残す」が起きる場面を先に示し、材料、労務、外注、経費、当初、変更、最新、承認、差額の参照先を一つに定めます。対応策は「予算版と変更根拠を保存する」です。処理済みの内容と確認待ちを工事別実行予算・変更表の同じ行で管理します。経営者が予算変更を承認する。
実行予算は材料、労務、外注、経費に分け、当初、変更承認後、最新見込の版を残します。見積総額だけでは、どの原価が超過したか判断できません。
建設業の工事別経理では、材料・発注を作業、確認、承認に分けます。発注、納品、工事、数量、単価、返品、在庫、未着、証憑の回答者を先に決めることで、「請求書から工事を推測する」を避けます。最初に「発注・納品時に番号を付ける」を行い、判断が必要な点だけを材料・発注・納品台帳へ切り出します。現場が納品と帰属を承認する。
発注書、納品書、作業日報、外注請求書へ工事番号を必須化します。複数現場をまとめた請求は明細ごとに金額または合理的な配賦根拠を現場が承認します。
労務・日報は建設業の工事別経理の前提になります。作業員、日付、時間、工事、工種、給与、差異、承認、根拠を確定済みと確認待ちに分ければ、「給与総額だけを配賦する」を早い段階で防げます。実務では「日報から工事別時間を集計する」を行います。結果を工事別労務・日報表へ戻し、口頭の補足も判断材料として残します。現場が作業実績を承認する。
労務は作業員、日付、時間、工事、工種を日報等から集計します。給与計算の勤務時間と工事別原価の配賦時間を混同せず、差があれば理由を残します。
外注・検収の日程は、建設業の工事別経理の後工程から逆算します。注文、範囲、出来高、検収、請求、未着、支払、差戻しの期限と利用目的を並べ、「請求書到着時だけ計上候補にする」を防ぎます。運用開始後は「注文から請求まで追跡する」を実施し、外注注文・検収・未着表に提出、確認、差戻し、完了の時刻を残します。現場が出来高・検収を承認する。
外注は注文・請書、作業範囲、出来高、検収、請求、支払を結びます。請求書の到着が遅い場合も、現場が把握する未着原価を月次一覧から消しません。
建設業の工事別経理では、まず現場経費・配賦を確認します。「共通費を毎月別基準で配る」を避けるため、重機、車両、仮設、旅費、共通費、基準、期間、根拠、差異を対象、確認待ち、対象外に分けます。着手時は「配賦基準を期間前に固定する」を行い、現場経費・配賦根拠表に根拠、担当、期限を記録します。建設会社が基準と例外を承認する。
現場経費は重機、車両、仮設、交通、宿泊、保険等の対象と配賦基準を決めます。本社共通費を工事へ配る場合は基準、適用期間、承認者を固定します。
建設業の工事別経理を安定させるには、出来高・請求の正本が必要です。「発行請求書だけを見る」が起きる場面を先に示し、契約、変更、出来高、完成、累計、留保、相殺、次回、未請求の参照先を一つに定めます。対応策は「契約額と請求累計を照合する」です。処理済みの内容と確認待ちを工事別請求・出来高表の同じ行で管理します。建設会社が請求額を承認する。
請求は契約、追加変更、出来高、引渡し、請求累計、留保、相殺を並べます。発行額だけでなく契約額・変更額との差、次回請求予定を工事別に確認します。
建設業の工事別経理では、入金・未収を作業、確認、承認に分けます。顧客、工事、請求、入金、前受、相殺、手数料、未収、差異の回答者を先に決めることで、「振込名義だけで消し込む」を避けます。最初に「請求単位で入金を配分する」を行い、判断が必要な点だけを工事別入金・未収表へ切り出します。建設会社が相殺・前受を承認する。
入金は振込名義だけで自動消込せず、顧客、工事、請求番号、相殺、手数料、前受、未収を確認します。一回の入金が複数工事へ対応する場合は明細を残します。
工事月次採算・未着は建設業の工事別経理の前提になります。予算、発生、未着、請求、入金、進捗、残工事、利益、差異を確定済みと確認待ちに分ければ、「会計入力だけで利益を見る」を早い段階で防げます。実務では「同じ基準日で工事別に比較する」を行います。結果を工事別工事月次採算表へ戻し、口頭の補足も判断材料として残します。経営者が見込を承認する。
月次会議では予算、発生原価、未着原価、請求累計、入金累計、進捗、残工事を同じ基準日で確認します。利益率の急変は誤工事、未着、追加未承認から調べます。
完成・台帳閉鎖の日程は、建設業の工事別経理の後工程から逆算します。検収、引渡し、残原価、未着、最終請求、入金、補修、閉鎖の期限と利用目的を並べ、「引渡し後も未完了が残る」を防ぎます。運用開始後は「閉鎖条件と再開条件を確認する」を実施し、工事完成・閉鎖確認表に提出、確認、差戻し、完了の時刻を残します。工事責任者が完了を承認する。
完成時は最終検収、引渡し、残原価、外注未着、追加請求、入金、保証・補修案件を確認します。台帳を閉じる責任者と再開条件を決め、翌月の請求漏れを防ぎます。
実行予算は材料、労務、外注、経費に分け、当初、変更承認後、最新見込の版を残します。見積総額だけでは、どの原価が超過したか判断できません。
現場責任者は工事番号、契約変更、実行予算、納品・検収、作業実績、進捗、完成、未着原価を承認します。
経理代行は承認済み資料の受付、工事番号別整理、記帳候補、請求・入金・残高照合を支援します。会計・税務の個別判断は顧問税理士等へ確認します。
READY-TO-USE TEMPLATE
対象、基準、担当、期限、会社判断、結果、差異、未完了、次回対応を一行で管理します。
| 確認対象 | 決める内容 | 会社側の確認 | 完了証拠 |
|---|---|---|---|
| 工事番号・契約 | 工事番号、顧客、現場、工種、契約額、工期、責任者、請求 | 現場責任者が契約前提を承認する | 工事基本・契約台帳/受注時と変更時 |
| 実行予算・変更 | 材料、労務、外注、経費、当初、変更、最新、承認、差額 | 経営者が予算変更を承認する | 工事別実行予算・変更表/受注時と変更時 |
| 材料・発注 | 発注、納品、工事、数量、単価、返品、在庫、未着、証憑 | 現場が納品と帰属を承認する | 材料・発注・納品台帳/発生時と工事月次 |
| 労務・日報 | 作業員、日付、時間、工事、工種、給与、差異、承認、根拠 | 現場が作業実績を承認する | 工事別労務・日報表/日次と給与締め |
| 外注・検収 | 注文、範囲、出来高、検収、請求、未着、支払、差戻し | 現場が出来高・検収を承認する | 外注注文・検収・未着表/週次と工事月次 |
| 現場経費・配賦 | 重機、車両、仮設、旅費、共通費、基準、期間、根拠、差異 | 建設会社が基準と例外を承認する | 現場経費・配賦根拠表/工事月次と基準変更時 |
| 出来高・請求 | 契約、変更、出来高、完成、累計、留保、相殺、次回、未請求 | 建設会社が請求額を承認する | 工事別請求・出来高表/請求前と工事月次 |
| 入金・未収 | 顧客、工事、請求、入金、前受、相殺、手数料、未収、差異 | 建設会社が相殺・前受を承認する | 工事別入金・未収表/入金時と工事月次 |
記入例を自社条件へ置き換えて使用してください。コピーすると表計算ソフトへ貼り付けられるタブ区切り形式になります。
建設業の工事別経理の台帳に、管理番号、対象、基準値、現状、根拠、会社承認者、処理担当、期限、完了証拠、次回確認日を持たせます。
工事番号付き証憑の割合
予算に対する最新原価見込差異率
工事別の未着原価件数・金額
契約・変更額に対する請求累計率
請求に対する入金・未収説明率
月末から工事別採算確定までの日数
SERVICE
当社は契約、工事一覧、請求書、銀行明細等を確認し、工事番号別の資料整理、記帳、未着・未収・差異一覧の作成を支援します。現場の進捗・検収・完成判断は会社で承認いただきます。
工事番号・予算・変更・検収・進捗・完成を承認
工事別に原価・請求・入金を整理し差異を報告
税務・労務・法務・システム上の専門判断と、会社が承認するための回答を担当
対応範囲は資料量、件数、利用システム、締め、例外処理を確認して事前にご案内します。専門資格が必要な判断・書類作成・代理手続きは当社サービスの範囲外です。
PRICE
記帳・給与計算・請求書発行をセットにした、規模に合わせて選べる月額プランです。業務量や資料の状態を確認したうえで、必要な範囲をご案内します。
横にスワイプしてプランを確認できます
〜5名・小規模事業者向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜10名・中小規模向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜15名・成長企業向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
仕訳数・人数・請求書の件数を超える場合は追加費用が発生します。詳しくはお問い合わせください。
料金ページを見る →FAQ
A. 取引日、工事期間、請求日、入金日がずれ、同じ支出でも工事別の帰属、原価区分、進捗、完成を現場資料から確認する必要があるためです。
A. 工事別原価と完成状況を台帳で整理したうえで、具体的な計上・振替は契約、事実、会計方針を示して顧問税理士等へ確認してください。
A. 発注・日報・検収・経費申請の必須項目にし、未記入は経理が推測せず現場へ戻します。候補選択式にすると定着しやすくなります。
A. 承認済み資料の整理、工事別入力、請求・入金・残高照合は支援できます。契約変更、検収、進捗、完成、資金移動の判断は会社に残します。
本文の判断軸と、確認に使った一次情報の対応を示します。
国土交通省の一次情報を工事原価区分の中心資料とし、国税庁で帳簿・電子証憑、個人情報保護委員会とIPAで外注時の管理を確認しました。競合2社は公開業務範囲だけを比較しました。 工事収益・原価の計上、未成工事支出金、消費税、許可申請用財務諸表は契約と事実関係で異なります。個別処理は工事台帳・契約・進捗資料を示して顧問税理士等へ確認してください。キャシュモと葵パートナーズは、公開ページに記載された記帳、請求、支払、給与、資料共有等の範囲だけを比較しました。非公開の料金、品質、体制、顧客評価は推定していません。
建設業の工事別経理実務ガイドでは、参照先の最新版と自社規程・実態を確認し、税務代理・税務書類の作成・税務相談は税理士、社会保険・労働保険の申請書等の作成や提出代行等は社会保険労務士、契約その他の法的判断は弁護士へご相談ください。
現在の資料量、利用システム、困っている工程を伺い、外注できる範囲と料金の目安を整理します。資料が完全にそろっていなくても、分かる範囲からご相談いただけます。
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