統合オーナー不在
買い手、対象会社、税理士、代行会社の判断経路がありません。
Day1は資金と権限、30日までに初回月次、60日までに差異と標準案、100日までに統合判断を行います。経理代行は作業容量と証跡整備を補い、買い手は方針・承認・人への説明を手放しません。
M&A成立直後に会計ソフトと勘定科目を一気に統一すると、現場の請求・支払が止まり、旧ルールでしか分からない取引根拠が失われます。最初の100日は、すべてを同じにする期間ではなく、資金事故を防ぎ、月次を再現し、差異を可視化し、統合するものと残すものを決める期間です。経理代行は資料収集、記帳、照合、台帳整備、並行運用を補えますが、統合方針、会計判断、権限、従業員説明は買い手が担います。
中小企業庁は中小PMIの取組を整理し、成立後100日から1年程度の留意点や分析・アクションプラン等のツールを示しています。経理では、振込権限、資金繰り、給与、請求、税金など止められない業務を先に守り、統合効果はその後に狙います。
給与や仕入支払に必要な権限まで失い、事業継続を損ないます。
暗黙知を聞き出す前に標準を押し付け、担当者が協力しなくなります。
債権債務、在庫、未払費用、関連当事者取引の差異を把握できません。
業務・データ・承認を決めずに移行し、旧新二重入力と残高差が残ります。

買い手、対象会社、税理士、代行会社の判断経路がありません。
給与、支払、請求、税金、資金報告の最低運用を定義していません。
事業・契約・税務の違いと単なる運用差を分類していません。
権限変更や外注の目的を説明せず、資料提出が遅れます。
VISUAL GUIDE
早期統合ではなく、意思決定に足る事実と安全な選択肢を作ることが100日目の到達点です。
口座残高、支払予定、給与、税金、承認者、緊急連絡先を確定します。
旧ルールを尊重して締め、残高根拠と未確定項目を一覧にします。
科目、締切、証憑、承認、システム、税務の差を維持・変更・要判断へ分けます。
共通化する業務、対象会社に残す業務、移行時期、責任者、判定基準を承認します。
一業務ずつ並行運用し、残高・件数・締切が一致してから旧運用を閉じます。
Day1業務継続表には、口座残高、今後30日の入出金、給与日、主要仕入先、請求日、税・社会保険期限、使用システム、作成者、承認者、代替者を載せます。M&A前の権限を無条件で残すのも、全て止めるのも危険です。閲覧・作成・承認・実行を分けて暫定権限を設定します。
初回月次は買い手基準へ直す前に、対象会社がどの資料からどの順番で締めていたかを再現します。通帳、売掛・買掛、在庫、借入、未払給与・税金、固定資産、関連当事者取引を照合し、根拠がない残高は論点台帳へ載せます。初月の速度より再現性を優先します。
差異台帳では、項目、現行、買い手標準、差異理由、リスク、暫定対応、最終判断者、期限を記録します。法令・税務・契約・事業特性で残すべき差と、科目名やファイル形式のように共通化できる差を混同しません。のれんや取得原価配分などM&A固有の会計・税務は専門家へ確認します。
経理代行が有効なのは、買収先に作業容量が足りない、資料が紙中心、担当者一人へ集中、買い手が遠隔地、並行運用が必要な場面です。資料回収、記帳、債権債務照合、月次チェックリスト、証憑リンク、差異一覧を標準化し、担当者の聞き取り内容を手順へ残せます。
一方、誰を残すか、権限をどう変えるか、会計方針をどう統一するか、従業員へ何を説明するかは経営判断です。外部委託を人員削減の既成事実として進めると協力を失います。「事故防止と見える化のための補助」であること、役割がどう変わるかを対象会社へ説明します。
システム移行前には、マスタ、対象期間、開始残高、未消込明細、証憑、権限、ログ、保存期間、旧システム閲覧方法を確定します。新旧で一回以上同じ月を締め、残高だけでなく仕訳件数、補助残、税区分、請求・支払結果を照合します。差異が閉じるまで旧環境を消してはいけません。
100日目の成果は完全統合ではなく、経営会議が選べる状態です。共通化の効果、移行コスト、現場負荷、内部統制、税務リスクを並べ、今すぐ統合、条件付きで統合、当面維持に分類します。維持する項目にも再評価日を置き、放置と区別します。
100日以降は月次締め日数、資料充足率、残高差異、未消込、資金予測差、質問滞留、二重入力時間を追います。改善が見えない場合は、ツールではなく責任者、締切、資料の発生点へ戻ります。PMIは一度の移行ではなく、測定と見直しを繰り返す経営プロセスです。
最初の100日は週次30分で、資金、給与・支払、月次進捗、差異台帳、権限、従業員課題を確認します。数字の作成会議ではなく、判断待ちを閉じる会議にします。
議事録には決定、保留、担当、期限、対象資料を残します。買い手が回答しないために対象会社の締めが遅れる状態を防ぎ、経理代行への追加指示も一つの窓口から出します。
買い手は統合方針、権限、承認、投資、従業員説明を担当します。対象会社は取引事実、既存手順、例外、顧客・仕入先事情を提供します。経理代行は資料収集、記帳、照合、台帳、並行運用を担います。
税理士・公認会計士・弁護士等には取得会計、税務、契約、労務など専門領域を確認します。経理代行は論点を整理して橋渡ししますが、専門判断を代替しません。
許認可、顧客契約、工場原価、海外拠点、税務、少数株主、地域固有の決済などは、共通化がリスクを増やす場合があります。標準化率だけをKPIにせず、残す理由と再評価日を記録します。
「当面維持」は先送りではありません。責任者、必要統制、買い手への報告形式、次の判定日があれば管理された選択です。
100日目の経営会議では、差異台帳を読み上げるだけでなく、各論点を「事業継続への影響」「数字の信頼性」「従業員・取引先への影響」「統合コスト」の四軸で評価します。判断が割れる項目は、暫定統制と追加調査を決め、誰がいつ再提案するかまで議事録へ残します。
統合方針書には、対象業務、目的、現行と将来像、移行条件、責任者、必要データ、教育、並行運用期間、完了判定、ロールバック条件を記載します。単に「本社方式へ統一」と書かず、対象会社が何をいつ変えるのかを工程として示します。
最初の四半期決算または決算では、100日間に暫定処理した項目を一覧で再確認します。月次を急ぐために置いた仮勘定、未確定在庫、関連当事者残高、税務確認待ちが決算へ持ち越されないよう、専門家への照会期限と証憑の保管先を揃えます。
従業員40名の会社を譲り受け、経理担当者が一人のケースを想定します。Day1に資金・支払権限を暫定設定し、30日で旧手順の月次を再現、60日で15件の差異を分類、100日で請求・記帳を共通化し、工場原価は当面維持すると決定します。
月末から初回月次パックまでの日数
根拠未確認・新旧不一致の件数
30日予測と実績の差額
個人別・最小権限へ直せていない数
差異台帳の未決期間
旧新並行運用に要した時間
SERVICE
買い手のPMI方針に沿い、対象会社の資料発生点、月次工程、残高根拠、差異、権限を可視化します。日常処理を止めずに並行運用を支え、判断が必要な論点を買い手と専門家へ戻します。
方針・権限・承認・人への説明
取引事実と専門判断を提供
日常処理・照合・台帳・移行検証
対応範囲は資料量、件数、利用システム、締め、例外処理を確認して事前にご案内します。専門資格が必要な判断・書類作成・代理手続きは当社サービスの範囲外です。
PRICE
記帳・給与計算・請求書発行をセットにした、規模に合わせて選べる月額プランです。業務量や資料の状態を確認したうえで、必要な範囲をご案内します。
横にスワイプしてプランを確認できます
〜5名・小規模事業者向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜10名・中小規模向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜15名・成長企業向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
仕訳数・人数・請求書の件数を超える場合は追加費用が発生します。詳しくはお問い合わせください。
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A. 可能です。守秘義務とアクセス範囲を整え、Day1業務継続表や資料一覧を準備します。
A. 必須ではありません。初回月次と差異を把握し、移行条件を満たせる業務から段階的に進めます。
A. 直ちにそう判断すべきではありません。取引背景と暗黙知を持つ重要な人材であり、役割変更を丁寧に設計します。
A. 資料整理と論点台帳は支援できますが、専門判断は公認会計士・税理士等へ確認します。
制度・基準は変更される場合があります。実務判断は公式の最新情報と顧問税理士等の案内をご確認ください。
現在の資料量、利用システム、困っている工程を伺い、外注できる範囲と料金の目安を整理します。資料が完全にそろっていなくても、分かる範囲からご相談いただけます。
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