判断理由を記録しない
結果の仕訳は残っても、例外を認めた条件が残りません。
12か月かけて、前半で棚卸し、中盤で共同承認、後半で後継者主導へ移します。経理代行は日常作業と手順化を支え、創業者の判断をログへ、後継者の疑問を月次会議へ残します。
事業承継で本当に引き継ぎにくいのは会計ソフトの操作ではなく、創業者だけが知る「この数字なら支払ってよい」「この得意先は回収が遅れる」「この在庫は売れない」といった判断です。決算書を渡すだけでは、後継者は毎月どの資料を見て、誰に確認し、どこまで承認すべきか分かりません。承継前の経理見える化は、数字・権限・判断根拠を同じ工程で引き継ぐ取組です。
中小企業庁の事業承継ガイドラインは、経営状況・経営課題の把握を承継準備の段階として示しています。経理では、月次パック、資金予定、債権債務、権限台帳、判断ログを後継者が自分で説明できる状態へ変えます。
支払優先順位、借入交渉、季節変動が表になっていません。
不在時に給与・仕入支払・税金が実行できません。
家族、役員、関連会社との取引条件や承認根拠が曖昧です。
粗利、在庫、回収、固定費の警戒線を後継者が知りません。

結果の仕訳は残っても、例外を認めた条件が残りません。
共同承認と代替訓練の期間がありません。
数字が判断や行動にどう使われたか追えません。
経理担当者か創業者が不在だと資料の所在すら分かりません。
VISUAL GUIDE
承継完了は資料を渡した日ではなく、後継者が数字を読み、承認し、例外を判断できた日です。
業務、資料、権限、残高、例外、関係者を可視化します。
後継者が毎月見る指標、差異コメント、資金予定を一つにします。
創業者と後継者が同じ資料で支払・例外・投資を判断し理由を残します。
後継者が会議を進め、創業者は例外時だけ助言します。
創業者不在で月次と支払を一巡し、詰まりを直します。
月次管理パックはページを増やすより、売上・粗利、現預金、13週資金、売掛回収、買掛支払、在庫、固定費、借入、重要差異、翌月行動を同じ順で並べます。各指標には警戒線、確認先、次の行動を付け、後継者が「数字が悪いときに何をするか」まで理解できるようにします。
権限台帳には銀行、カード、会計、給与、請求、電子契約、税務システムについて、管理者、利用者、閲覧、作成、承認、実行、代替者、認証手段を記載します。名義だけを後継者へ変えるのではなく、一定期間の共同承認と操作訓練を行い、創業者の緊急権限をいつ外すか決めます。
判断ログは日付、論点、金額、背景、選択肢、決定、承認者、専門家回答、再評価日を一件一行で残します。貸倒懸念、滞留在庫、役員取引、投資、値引、資金移動など、仕訳だけでは理由が読めない案件を対象にします。税務・法務判断は専門家の回答を添付します。
関連当事者取引は、相手、契約、価格、支払条件、残高、承認者、見直し日を一覧にします。長年の慣行でも、後継者が合理性を説明できなければ負担になります。個人資産と会社資産、私費、無償貸借、関連会社の立替を区分し、必要に応じて税理士・弁護士等へ確認します。
経理代行を使う目的は、創業者の知識を外部へ移すことではなく、日常作業を標準化して創業者と後継者が判断に集中できる状態を作ることです。資料回収、記帳、照合、月次パック、質問台帳を一定の締切で回し、誰が不在でも同じ入口から数字ができるようにします。
承継会議では、創業者が正解を言う前に後継者が数字と対応案を説明します。差があれば、判断条件をログへ追加します。最後の二か月は創業者が参加せずに月次締めと支払承認を一巡し、連絡先、権限、資料、専門家照会で止まった箇所を修正します。
親族内承継では、家庭内の合意が会社の正式承認と混ざりやすくなります。役員報酬、貸付、賃貸、株式、保証などは、会議体、契約、議事録、専門家確認を通じて会社の記録へ残します。
後継者が家族へ遠慮して質問できない場合は、月次会議の定型議題と判断ログを使います。「誰を疑うか」ではなく「全ての例外を同じ形式で説明する」運用にすると関係を壊しにくくなります。
創業者は暗黙の判断条件と関係者事情を開示し、後継者は説明・承認・改善を実践します。経理代行は定例資料、記帳、照合、質問・判断ログの運用を支えます。
税理士、弁護士、金融機関等には株式・税務・契約・保証・資金の専門領域を確認します。経理見える化は承継手続の代替ではなく、意思決定の土台です。
承継予定まで12か月、創業者が支払承認と資金交渉を一人で担う会社を想定します。4か月目までに承継パックを固定し、7か月目まで共同承認、10か月目から後継者主導、12か月目に不在訓練を完了します。
後継者が主要差異を自ら説明できた割合
創業者と後継者が条件を確認した件数
代替者のいない重要権限
根拠・承認・再評価日が揃った割合
13週予測と実績の差
一巡で止まった工程の数
SERVICE
資料回収、記帳、残高照合、月次パック、質問台帳を定例化し、創業者に集中する作業と判断を見える化します。後継者主導の月次会議と不在訓練まで、12か月の工程に合わせて支援します。
判断条件を共有し段階的に承認移行
税務・法務・株式・保証・資金を支援
日常処理・月次パック・ログを標準化
対応範囲は資料量、件数、利用システム、締め、例外処理を確認して事前にご案内します。専門資格が必要な判断・書類作成・代理手続きは当社サービスの範囲外です。
PRICE
記帳・給与計算・請求書発行をセットにした、規模に合わせて選べる月額プランです。業務量や資料の状態を確認したうえで、必要な範囲をご案内します。
横にスワイプしてプランを確認できます
〜5名・小規模事業者向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜10名・中小規模向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜15名・成長企業向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
仕訳数・人数・請求書の件数を超える場合は追加費用が発生します。詳しくはお問い合わせください。
料金ページを見る →FAQ
A. 十分ではありません。月次の作り方、資金予定、権限、差異の見方、例外判断まで再現できる必要があります。
A. 使えます。特に権限、関連当事者取引、情報アクセスを明確にすると円滑です。
A. 共同承認と不在訓練を行い、代替・緊急時手順が機能すると確認してから段階的に変更します。
A. できません。日常経理の見える化は支援できますが、株式、税務、法務、保証等は各専門家へ確認します。
制度・基準は変更される場合があります。実務判断は公式の最新情報と顧問税理士等の案内をご確認ください。
現在の資料量、利用システム、困っている工程を伺い、外注できる範囲と料金の目安を整理します。資料が完全にそろっていなくても、分かる範囲からご相談いただけます。
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