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在庫管理・循環棚卸

循環棚卸とは|年1回の棚卸との違い・ABC分類・在庫差異の改善方法

循環棚卸は、対象を分けて継続的に数える方法です。棚卸頻度を増やすだけでなく、数える基準時刻と在庫移動の記録をそろえないと差異の原因を特定できません。

循環棚卸・在庫差異管理ガイド

結論:ABC分類は金額だけでなく、欠品・盗難・期限・換算・移動リスクを組み合わせる

循環棚卸は、すべての在庫を年1回だけ数えるのではなく、年間計画に沿って品目・場所を分け、週次・月次で繰り返し数える方法です。差異を早く見つけ、受入、払出、移動、返品、単位換算、マスタのどこに原因があるかを次回までに直せます。ただし、日常の循環棚卸を行えば決算時の確認が自動的に不要になるわけではありません。会社方針、継続適用、統制結果を専門家と確認します。

判断の前提

A品は高額・重要・差異頻発として高頻度、B品は中頻度、C品は低頻度とするのが基本ですが、単価が低くても生産停止や安全、期限切れに直結する品目は優先します。品目、ロット、単位、保管場所、所有区分、委託先在庫を母集団にし、年間ですべてが計画上カバーされるか確認します。

EVIDENCE & DECISION

実地棚卸・部分計画棚卸・評価方法・資産保全を確認する一次情報

国税庁の棚卸手続・評価方法と金融庁の内部統制基準を基礎に、事業年度末数量、継続適用する部分計画棚卸等、評価方法、資産保全、モニタリングを区別します。

POINT 01

部分計画棚卸等は合理性と継続適用を確認する

業種・業態・資産の性質に応じた方法、年間カバレッジ、基準日へのロールフォワードを専門家と確認します。

根拠1を確認
POINT 02

数量と評価方法を分ける

循環棚卸で存在数量を確認しても、原価法・低価法等の評価は会社の届出・方針へ従います。

根拠2を確認
POINT 03

資産保全とモニタリングへつなぐ

差異修正だけで終わらず、受払・権限・マスタ・保管・IT連携の統制改善へ戻します。

根拠3を確認
倉庫で重要品目を週次・月次に分けて数え帳簿在庫と照合する循環棚卸計画表
高額・高回転・差異多発品を優先し、入出庫を止めた時点の現物数量と帳簿数量を照合して原因と再発防止を記録します。

循環棚卸を始めるときの決め方

循環棚卸は、対象を分けて継続的に数える方法です。棚卸頻度を増やすだけでなく、数える基準時刻と在庫移動の記録をそろえないと差異の原因を特定できません。

循環棚卸を始めるときの決め方:確認表
決めること実務上の確認差異が出たとき
対象と頻度金額、移動量、紛失リスクなどで優先順位を設定差異が繰り返す品目は頻度を見直す
数える単位品番、保管場所、ロット、個数・箱などの単位単位換算と別置き在庫を確認
基準時刻入出庫を止めるか、移動記録で補正するか基準時刻前後の入出庫を照合
差異承認再カウント、原因確認、承認後に台帳へ反映理由不明のまま残高だけ合わせない

数える人と差異を承認する人を分ける

現物確認は現場が行い、経理は帳簿との対応、調整金額、承認記録を確認します。外部へ経理を委託していても、現物の所在や状態を代行先だけで判断しないようにします。

帳簿数量が正しくても評価額は別に確認する

滞留品、不良品、預け在庫、受託品などは通常在庫と区別します。数量差異と評価の問題を混ぜず、会計・税務上の取扱いは会社の方針と専門家への確認に基づいて決めます。

決算時に必要な確認につなげる

循環棚卸を導入しただけで決算時の確認が不要になるとは限りません。対象の網羅性、基準日までの入出庫、差異処理の記録を整理し、顧問税理士や監査担当者がいる場合は必要な手続を相談します。

製造・卸売・小売では、同じ循環棚卸でも母集団と停止方法を変える

製造業は原材料、仕掛品、工程間移動、単位換算、外注先預けを、卸売はロット、返品、委託、移動中を、小売は店舗間移動、開封、破損、期限切れを重点対象にします。

全停止が難しい現場は、短いゾーン停止、取引タグ、時刻付き伝票で基準時点を再現します。数える速さより、カウント中の受払を漏れなく説明できることが重要です。

当社は品目・場所別カウント表、帳簿数量、差異一覧、原因、修正承認、月次試算表への反映を整理します。現物の存在確認と評価・税務判断を分けて専門家へ渡します。

会社・現場・経理代行・専門家の役割

会社と倉庫・製造責任者は対象、基準時点、差異原因、数量調整、再発防止を承認します。経理代行は年間計画、カウント結果、帳簿差異、調整伝票、会計影響を明細化します。判断の前提、承認者、例外理由は会社側で記録し、経理代行が独断で契約・税務・労務上の判断を置き換えない運用にします。

税理士等が評価方法、原価、評価損、税務・決算を、監査人等が必要な棚卸手続を確認します。疑義がある取引は推測で確定せず、仮置きの理由と解消期限を残して会社と専門家へ確認します。

循環棚卸の実施チェック8項目

  • 品目を金額・回転・リスクで分類した
  • 年間計画と確認頻度を承認した
  • 品目・場所・単位・所有区分を整えた
  • 基準時点と入出庫停止方法を決めた
  • 担当者と再カウント基準を設定した
  • 差異原因と証憑を記録した
  • 在庫調整と会計仕訳をリンクした
  • 結果を年次棚卸と改善計画へ反映した

READY-TO-USE TEMPLATE

循環棚卸・部分計画棚卸の確認・承認・完了管理表

対象、正本、担当、期限、判断、完了証拠を一行で追います。

確認対象決める内容会社側の確認完了証拠
母集団・所有区分商品、製品、仕掛、原材料、貯蔵品、預け、預り、委託、返品、検品、移動中、除外会社が母集団・所有区分の対象範囲と例外処理を承認します循環棚卸・母集団・所有区分管理表/母集団・所有区分の変更・例外発生時に履歴を更新します
ABC分類・頻度金額、回転、欠品、盗難、期限、安全、生産停止、差異履歴、換算、所在、重要顧客ABC分類・頻度の責任者・代理者・回答期限を会社が確定します循環棚卸・ABC分類・頻度管理表/月次締め時にABC分類・頻度の前回差と未処理を確認します
年間計画・網羅性週、月、四半期、品目群、場所、担当、休業日、繁忙、決算、監査、未実施、代替日会社が年間計画・網羅性の正本と変更手順を承認します循環棚卸・年間計画・網羅性管理表/年間計画・網羅性の担当交代時に正本と権限を再確認します
品目・単位マスタ品目コード、名称、規格、ロット、シリアル、基本単位、換算、入数、保管単位、原価、状態品目・単位マスタの適用範囲と停止条件は会社が決めます循環棚卸・品目・単位マスタ管理表/品目・単位マスタの期限超過時に影響先と再開条件を記録します
ロケーション・移動倉庫、棚、店舗、外注先、車両、仮置、検品、返品、移動元、移動先、時刻、伝票会社がロケーション・移動の照合方法と完了判定を確認します循環棚卸・ロケーション・移動管理表/ロケーション・移動の完了後に差異原因と予防策を見直します
入出庫カットオフ停止時刻、受入、出荷、払出、製造、返品、移動、未処理、伝票番号、再開、担当、承認入出庫カットオフで判断が必要な項目は会社が承認します循環棚卸・入出庫カットオフ管理表/契約・制度変更時に入出庫カットオフの判断基準を更新します
ブラインドカウントカウント票、帳簿非表示、数え方、開封、重量、ロット、担当、署名、時刻、原始記録、訂正会社がブラインドカウントの対象範囲と例外処理を承認します循環棚卸・ブラインドカウント管理表/ブラインドカウントの変更・例外発生時に履歴を更新します
再カウント・差異閾値初回数、再数、担当交代、金額、率、数量、重要品、ロット、測定誤差、証拠、承認再カウント・差異閾値の責任者・代理者・回答期限を会社が確定します循環棚卸・再カウント・差異閾値管理表/月次締め時に再カウント・差異閾値の前回差と未処理を確認します

記入例を自社条件へ置き換えて使用してください。コピーすると表計算ソフトへ貼り付けられるタブ区切り形式になります。

運用モデル

経理代行が年間計画と帳簿数量・差異表を準備し、倉庫・製造担当が現物を数え、会社が原因と調整を承認します。税理士・監査人等が評価・決算・必要手続を確認します。

運用品質を測る6つの指標

01

計画実施率

予定した品目・場所のうち期限内に確認した割合

02

数量一致率

カウント数量と帳簿数量が一致した品目割合

03

金額差異率

確認対象帳簿金額に対する差異金額の割合

04

再カウント率

基準超過で別担当者が再確認した品目割合

05

原因不明差

原因と処置が確定しない件数・金額

06

再発差異

前回と同じ原因で再度差異が出た件数

SERVICE

当社は循環棚卸の計画・差異・会計反映をつなぎます

品目・場所・重要度から年間計画を作り、帳簿在庫と現物カウントを同じ基準時点で照合し、差異原因、承認済み調整、会計仕訳、再発防止まで管理します。

COMPANY

会社・社内責任者

規程・契約・例外・金額・期限・最終結果を承認

PARTNERS

愛知経理代行パートナーズ

資料・明細・台帳を整理し、差額・未処理・期限超過を報告

MANAGEMENT

税理士・社労士・弁護士・システム管理者

税務・労務・法務・システム上の専門判断と、会社が承認するための回答を担当

対応範囲は資料量、件数、利用システム、締め、例外処理を確認して事前にご案内します。専門資格が必要な判断・書類作成・代理手続きは当社サービスの範囲外です。

FAQ

よくある質問

Q. 循環棚卸をすれば年次棚卸は不要ですか?

A. 自動的に不要にはなりません。合理性、継続適用、年間網羅性、決算日への接続を会社と税理士・監査人等へ確認します。

Q. ABC分類は在庫金額だけでよいですか?

A. 金額に加え、欠品、生産停止、盗難、期限、安全、差異履歴などを組み合わせます。

Q. 差異が出たらすぐ帳簿を直してよいですか?

A. 初回記録を残し、独立再カウント、原因確認、会社承認を経て修正します。

Q. 棚卸中に入出庫を止められません。どうしますか?

A. ゾーン停止、時刻付きタグ、移動中在庫の別管理などで基準時点を再現します。

関連コラム

参考情報・出典

本文の判断軸と、確認に使った一次情報の対応を示します。

参照情報の範囲

一次情報は棚卸手続、評価方法、資産保全の一般原則を確認するために使用しています。循環棚卸を決算数量へ利用できる範囲、実地棚卸の省略可否、評価損、廃棄・除却、監査対応は業種・在庫特性・会社方針を基に税理士・公認会計士等へ確認します。 循環棚卸・部分計画棚卸の記事中にある確認表、会議時間、頻度、順番、判定基準は法令や引用先が一律に定めた様式ではなく、各社の委託範囲、件数、締切、契約、利用サービス、社内規程に合わせて調整する実務提案です。

  1. 国税庁「法人税基本通達 第4節 棚卸しの手続」事業年度末の実地棚卸しと、継続適用を条件とする部分計画棚卸し等を確認2026年8月26日確認
  2. 国税庁「棚卸資産の評価方法の届出」棚卸資産の評価方法を選定・届け出る手続を確認2026年8月26日確認
  3. 金融庁「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準」資産保全、統制活動、情報と伝達、モニタリング、IT対応を確認2026年8月26日確認
  4. 中小企業庁「中小会計要領」中小企業が信頼性ある会計情報を継続して経営へ活用する考え方を確認2026年8月26日確認

循環棚卸・在庫差異管理ガイドでは、参照先の最新版と自社規程・実態を確認し、税務代理・税務書類の作成・税務相談は税理士、社会保険・労働保険の申請書等の作成や提出代行等は社会保険労務士、契約その他の法的判断は弁護士へご相談ください。記事の役割分担例は、資格者の独占業務を経理代行が行う趣旨ではありません。

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現在の資料量、利用システム、困っている工程を伺い、外注できる範囲と料金の目安を整理します。資料が完全にそろっていなくても、分かる範囲からご相談いただけます。

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