帳簿と取引書類は会社に保存義務がある
総勘定元帳、仕訳帳、請求書、契約書、領収書などの所在を確認し、復旧の証拠として保全します。
根拠1を確認結論は、退職者の記憶を再現するのではなく、会社に残る証拠から残高と期限を再構成し、10営業日で次回業務を再開できる状態へ戻すことです。
退職済み・引き継ぎなしの経理復旧実務ガイド
前任経理がすでに退職し、引継書もなく連絡も取れない場合、最初に「何をしていたか」を推測してはいけません。会社に残る銀行明細、カード明細、会計データ、販売データ、請求書、勤怠、給与台帳、税理士・社労士との送受信から事実を再構成します。復旧の目標は過去を一度に完全整理することではなく、今日の残高を確かめ、次の給与・支払・請求・納付を守り、未処理を金額付きで把握することです。
1日目は退職者のID停止と会社データ保全、2〜3日目は30日先までの期限、4〜5日目は銀行・売掛・買掛・給与の残高確認、6〜8日目は緊急業務の再開、9〜10日目は未処理と専門家照会をまとめます。過去月の誤りが疑われても、根拠なく修正仕訳や再発行をせず、影響範囲と確認先を付けて保留します。
QUICK ANSWER
証拠を保全し、緊急処理と過去整理を分けて、推測を未処理として見える化します。
| 期間 | 優先作業 | 成果物 |
|---|---|---|
| 1~2日 | 資金・期限・権限 | 緊急カレンダー |
| 3~5日 | 給与・支払・請求 | 実行・承認記録 |
| 6~8日 | 帳簿・残高・証憑 | 差額一覧 |
| 9~10日 | 未処理・再開判定 | 通常運用手順 |
10営業日は作業順の目安です。期限が近い業務を優先し、復旧完了日は会社ごとに決めます。
EVIDENCE & DECISION
退職の法的な扱い、止められない支払期限、退職者アカウントの安全管理を分けて確認します。

いつの残高・未処理・権限を再現するか決めず、取得資料の時点が混在します。
通帳、販売、会計、給与、顧問先のどれを根拠にするかを項目別に定めていません。
次回期限を守る作業と数か月分の帳簿修正を同じ順番で進めます。
不明残高の確認先、仮の取扱い、修正可否、回答期限を経営者が承認していません。
連絡が取れるまで資料確認を止め、次の給与・支払期限が近づきます。
現状残高と次回期限を確認せず、根拠の弱い修正仕訳で履歴を変えます。
アクセスできることを優先し、元従業員の権限・ログ・責任区分を曖昧にします。
一覧がないことを未処理なしと誤認し、未請求・未払・仮払・重複を見落とします。
退職者端末、共有フォルダ、メール、クラウドの会社データとログを保全します。
給与、支払、請求、納付、口座引落を30日分並べます。
預金、売掛、買掛、カード、給与、税・社会保険の現在地を確認します。
資料と承認が確定した給与・支払・請求から実行します。
不明残高、未処理、専門家照会、過去修正の優先度を決めます。
成果物・未処理・権限・次回期限を照合し、責任者が完了を確認します。
VISUAL GUIDE
人物の説明に依存せず、取引証拠、残高、期限、承認をつなぎ直します。
1日目は退職者の机を片付ける前に、会社端末、外部媒体、共有フォルダ、ブラウザ保存情報、メール振分けの業務データを保全します。
元データを複製し、基準日時点のバックアップ、取得元、取得者、ハッシュ又は版を記録します。分からない仕訳を直接修正せず、復旧用の作業一覧から承認後に反映します。
銀行口座は現在残高だけでなく、予約振込、口座振替、未取付、借入返済、カード引落を確認して利用可能資金を組み直します。
1~2日目は資金・期限・権限、3~5日目は給与・支払・請求、6~10日目は残高・未処理・再発防止を確認します。会社事情に応じて期限優先で並べ替えます。
売掛金は請求書控、販売システム、入金明細を突合し、未請求、請求済未入金、入金済未消込を別々に数えます。
口座ごとに現在残高、入出金、予約振込、自動引落、納税、カード決済、借入返済を確認します。ネットバンキングに入れない場合は金融機関の正式な管理者変更を開始します。
買掛・未払は請求書受領箱、メール、発注・検収、会計未払残高を比べ、二重払いを避けながら支払優先度を決めます。
販売データ、契約、検収、請求書、送付履歴、通帳入金を取引先別に照合します。請求漏れと未入金を混同せず、相手先へ確認する前に会社内の根拠を揃えます。
給与は前月データをそのまま複写せず、在籍者、今月の勤怠、入退社、固定給変更、控除通知、振込口座を再確認します。
通帳支出、請求書、契約書、カード、口座振替を支払先別に並べます。家賃、税金、外注費等は前月実績だけでなく契約期限と請求条件を確認します。
税理士・社労士から受け取った試算表、申告控、納付書、給与確認メールは、会社内データが欠けた期間を埋める重要な手掛かりです。
勤怠締め、変動手当、欠勤、社会保険、税、振込期限を確認します。前月データを複製したまま確定せず、会社・社労士の承認が必要な項目を切り分けます。
会計残高と実際残高が合わないときは、修正仕訳を急がず、最終一致月、差額発生日、影響科目、元資料の有無を特定します。
会計バックアップ、試算表、総勘定元帳、申告書控え、固定資産台帳、前期末残高を税理士等から取得します。受領資料の基準日と未反映月を明記します。
前任者と連絡できなくても、会社名義の通帳、銀行明細、カード明細、販売・請求システム、会計データ、給与データ、税理士・社労士保有資料から基準日時点を再構成できます。推測入力は別枠にします。
現金は二名で実査し、金種表、領収書、仮払、立替、未精算を分けます。カードは利用者・明細・証憑を照合し、不明差額を雑損等で安易に閉じません。
最初の10営業日は、資金と期限の確認、権限復旧、給与・支払・請求の再開、残高照合の順に進めます。全期間の帳簿を先に直そうとせず、次の法定・契約期限を守る緊急処理と過去整理を分けます。
不明項目は金額、対象月、相手先、確認先、仮の取扱い、回答期限、影響業務を付けます。完了件数だけでなく未処理金額と期限超過を経営者へ報告します。
復旧中に見つかった電子請求書等は、取得元、受領日、取引先、金額、保存先を記録します。ダウンロードできた画面だけで安心せず、会社が継続して検索・表示できる保存場所へ移します。
給与・支払・請求の一回分を会社承認まで再現し、残高と台帳が一致したら通常運用へ移します。復旧担当だけが知る手順を残さず、会社側の索引と権限を整えます。
引き継ぎがない会社でも、顧問税理士、社労士、金融機関、カード会社、販売システム、給与システムなどに会社名義の記録が残っています。社内だけで探し続けず、契約者として取得できる資料と再発行手順を確認します。
当社は、入手できた資料から次回期限と残高を再構成し、緊急処理と過去整理を分けます。不明点を推測で埋めず、確認先・必要資料・影響金額を付けて復旧台帳に残します。
愛知県内で店舗、倉庫、工場が分かれる会社は、現場の提出箱、POS・販売システム、ETC・カード、郵便物まで探索先を広げます。社内で見つからない資料は顧問先・金融機関・取引先の順に会社名義で再取得します。
復旧作業票には、資料を見つけた場所、取得日時、基準日、原本か複製か、改変の有無を記録します。再取得した明細と既存帳簿が食い違う場合は上書きせず、差額番号を付けて、どちらを採用するかの承認記録へつなげます。
10営業日後の再開会議では、直近支払の実行可否、請求漏れ、給与確定、口座残高、未処理総額を別々に判定します。一部が未解決でも期限業務を動かせる条件を示し、過去帳簿の調査工程と通常運用を切り離します。
会社は支払先・金額、給与条件、請求条件、利用権限を決定し、復旧責任者・専門家窓口を任命します。退職者との雇用上の調整や法的判断も会社と専門家が行います。
経理代行は、会社が確定した資料とルールに基づき、記帳、請求書案、給与データ、支払予定表、残高照合などを支援します。銀行振込の最終承認や税務・労務の代理判断は行いません。
READY-TO-USE TEMPLATE
開始前に必要な事実、根拠、担当、期限を確認する表です。処理履歴を記入する台帳とは別です。運用時は対象番号、担当者名、当初期限、確認結果、未解決事項を追加してください。
| 確認する実務 | 用意する資料・記録 | 確認する担当・関係者 | 確認時点 |
|---|---|---|---|
| 証拠保全と不用意な上書き防止 | 証拠保全と不用意な上書き防止の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 最初の10営業日の復旧計画 | 最初の10営業日の復旧計画の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 銀行残高・予約振込・引落予定 | 銀行残高・予約振込・引落予定の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 売上・請求・入金の再構成 | 売上・請求・入金の再構成の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 買掛・経費・定期支払の再構成 | 買掛・経費・定期支払の再構成の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 勤怠・給与・控除の緊急確認 | 勤怠・給与・控除の緊急確認の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 会計データ・税理士保有資料 | 会計データ・税理士保有資料の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 現金・仮払・立替・カード | 現金・仮払・立替・カードの対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 未処理・不明差額の管理 | 未処理・不明差額の管理の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 準備時・処理前後 |
| 再開判定と恒久手順への移行 | 再開判定と恒久手順への移行の対象・根拠・期限・結果 | 会社代表者・経理復旧責任者・経理代行・税理士等の専門家 | 訂正・完了確認時 |
この表は開始前の準備用です。処理履歴の台帳には、対象番号、担当者名、当初期限、確認結果、未解決事項を追加してください。コピーはタブ区切り形式です。印刷前に表だけのプレビューを確認できます。
架空例です。初日に普通預金3口座、予約振込12件、5日後の給与40人、7日後の請求35件を把握したら、この三工程を緊急対象にします。過去3か月の未入力は別工程にして支給・支払を止めません。
売掛残高500万円のうち、請求書・送付・入金まで追えた420万円、資料待ち50万円、相手先確認30万円なら再構成率を金額でも併記します。不明80万円をゼロに合わせません。
対象期間、対象件数、分母、集計日を固定します。割合は分母0件なら算出しません。期限付き指標は当初期限が到来した対象だけから数え、期限変更・取消は当初期限と理由を別記して過去の未達を消しません。
30日以内の支払・給与・請求・納付のうち日付と担当を確認した件数÷対象件数×100(%)
残高・予約・引落・権限を確認した口座数÷対象口座数×100(%)
売上根拠から発行・送付・入金まで追えた請求件数÷対象件数×100(%)
不明・資料待ち・回答待ち・仮処理の金額合計
銀行・売掛・買掛・現金等の外部根拠と帳簿との差額合計
会社承認まで再現できた主要業務数÷確認業務数×100(%)
SERVICE
当社は、退職日と直近の締切を確認し、現状整理、資料一覧、未処理台帳、依頼範囲を作ります。すべてがそろうまで待たず、記帳、請求、給与資料、支払予定など実行可能な業務から順次開始します。
対象・取引事実・例外・最終結果を承認
承認済み資料を処理・照合し、差異と未完了を報告
税務・労務・法務・システム上の専門判断と、会社が承認するための回答を担当
対応範囲は資料量、件数、利用システム、締め、例外処理を確認して事前にご案内します。専門資格が必要な判断・書類作成・代理手続きは当社サービスの範囲外です。
PRICE
記帳・給与計算・請求書発行をセットにした、規模に合わせて選べる月額プランです。業務量や資料の状態を確認したうえで、必要な範囲をご案内します。
横にスワイプしてプランを確認できます
〜5名・小規模事業者向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜10名・中小規模向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜15名・成長企業向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
仕訳数・人数・請求書の件数を超える場合は追加費用が発生します。詳しくはお問い合わせください。
料金ページを見る →FAQ
A. 会社に残る銀行、会計、請求、勤怠、給与、専門家資料から段階的に再構成できます。まずデータ保全と次回期限を優先します。
A. 元資料と影響期間を確認せず修正しません。現状業務の継続と過去修正を分け、税務判断は税理士へ確認します。
A. 退職者の認証情報を探して使うのではなく、契約名義・管理者情報を確認し、提供事業者へ会社として再発行・管理者変更を依頼します。
A. 通常月とは別に、資料探索、残高復旧、未処理整理が必要な場合があります。件数と不足状況を確認し、初期復旧と通常運用を分けて見積ります。
本文の判断軸と、確認に使った一次情報の対応を示します。
一次情報が支える制度・保存・安全管理等と、当社が提案する準備表・工程・指標を区別しています。個別の適用、計算、契約、権限、提出方法は資格者又は所管先へ確認します。 出典は2026年9月1日時点で確認。全国健康保険協会、厚生労働省、中小企業庁、IPA、国税庁、個人情報保護委員会等の一次情報を優先しました。表・工程・指標は法定の統一様式ではなく、自社条件へ調整する運用提案です。退職手続、就業規則、給与・社会保険は会社、社会保険労務士又は弁護士、税務判断は税理士又は税務署、銀行権限は契約金融機関へ確認してください。当社は会社が確定した責任分界に基づく資料整理、日常経理、一覧作成、照合、引継ぎ記録を支援します。
退職済み・引き継ぎなしの経理復旧実務ガイドでは、参照先の最新版と自社規程・実態を確認し、退職手続、就業規則、給与・社会保険は会社、社会保険労務士又は弁護士、税務判断は税理士又は税務署、銀行権限は契約金融機関へ確認してください。当社は会社が確定した責任分界に基づく資料整理、日常経理、一覧作成、照合、引継ぎ記録を支援します。
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