規程に計算方法を明示する
厚生労働省モデル就業規則は、月給・日給の欠勤等控除と1時間当たり金額の計算例を示しています。
根拠1を確認結論は、承認済み勤怠→休暇区分→賃金区分→控除対象賃金→日額・時間額→実欠勤数→端数→給与明細の順に処理することです。規程にない分母や固定的な切上げを給与担当だけで導入せず、過大控除を防ぎます。
欠勤・遅刻・早退控除の給与計算実務ガイド
欠勤・遅刻・早退で労働しなかった時間について賃金を支払わないことは、制裁としての減給とは別の考え方です。しかし、月給者の基本給を何日・何時間で割るか、役職手当や資格手当を控除対象に含めるか、遅刻7分を15分に切り上げるかは、会社の賃金規程と運用に左右されます。給与担当が月ごとに都合のよい分母や丸めを選ぶと、同じ欠勤でも控除額が変わり、過大控除や従業員説明の不一致が生じます。制度設計は会社と社会保険労務士が確認し、経理代行は確定した規程と承認済み勤怠に基づいて計算します。
最初に、月給制・完全月給制・日給月給制・日給制・時給制のどれか、欠勤控除の根拠が就業規則・賃金規程・雇用契約のどこにあるかを確認します。実際に労働しなかった時間分を控除する計算と、規律違反に対する減給制裁は要件・限度が異なります。有給休暇、会社都合休業、産前産後休業等も単純な欠勤へ置き換えません。
QUICK ANSWER
実績を確定し、欠勤控除と減給制裁を分けてから給与へ反映します。
| 確認対象 | 欠勤控除 | 別確認が必要な処理 |
|---|---|---|
| 対象時間 | 実際の欠勤・遅刻・早退 | 準備・後片付け等の労働時間 |
| 金額 | 規程の時間額・日額 | 手当別の支給要件 |
| 有休等 | 欠勤コードから除外 | 休業・休職・労災等の扱い |
| ペナルティー | 不就労分を超えない | 減給制裁の規程・上限 |
不就労時間相当額を超える減額は、通常の欠勤控除として処理しません。
EVIDENCE & DECISION
モデル就業規則の計算例、賃金全額払い、実欠勤を超える減給制裁の区別を確認します。

無断欠勤、有休、休職、会社都合、特別休暇等を同じコードにします。
基本給だけか固定手当も含むかが担当者の判断になります。
分子、分母、端数処理、適用開始日をマスタ化していません。
打刻漏れや休暇申請中の時間を欠勤として控除します。
月給・日給月給・日給・時給ごとの控除条項を確認します。
打刻漏れ、年休、会社都合等を解消し、欠勤日・分数を承認します。
控除対象賃金、分母、日額・時間額、丸めの順序を固定します。
給与ソフト結果を手計算または検算表で確認し、前月差を見ます。
明細に控除名称・数量・金額を表示し、給与台帳と人件費仕訳を照合します。
明細・台帳・未解決事項を照合し、次回の確認日を登録します。
暦日、所定労働日、平均所定労働日・時間を月ごとに使い分けます。
規程上の対象か確認せず、通勤手当や役職手当まで日割りします。
数分の遅刻を一律で30分・半日に切り上げ、実時間を超える控除をします。
承認済み年休や会社都合休業等を同じ欠勤コードで処理します。
労働しなかった時間の控除に懲戒減給を上乗せし、根拠・限度を分けません。
VISUAL GUIDE
勤怠側の実日・実時間と、賃金側の対象額・分母を最後に掛け合わせます。
月給と呼んでいても、欠勤時に控除する日給月給制か、欠勤しても固定月額を支払う完全月給制かで処理が異なります。雇用契約書、就業規則、賃金規程、これまでの運用を確認し、従業員区分ごとにどの計算式を適用するか会社と社会保険労務士が確定します。給与ソフトの雇用形態名だけで判断しません。
対象者の雇用区分、月給・日給・時給、所定労働日・時間、欠勤控除の対象項目と算式を規程の条番号とともに登録します。管理職名だけで控除対象外にせず、実際の賃金設計を会社・社会保険労務士が確認します。
控除対象賃金は基本給だけか、役職・資格・職務など固定手当も含むかを規程で確認します。通勤手当、住宅手当、皆勤手当などは支給条件が異なります。手当の名称だけで一律に日割りせず、賃金項目ごとに「欠勤控除の分子に含む・含まない」「別条件で不支給」を設定します。
欠勤日、遅刻・早退の開始終了、私用外出、休憩、会社承認、打刻修正を日次で確定します。申請時刻と打刻の差を自動で切り捨てず、業務準備・後片付け等の労働時間が含まれていないか確認します。
1日当たり・1時間当たりの控除単価は、年間平均所定労働日数・時間、当月所定労働日数・時間など会社が定めた式を使います。月によって分母を有利な方へ変えません。うるう年、年間休日変更、所定労働時間変更がある場合は適用開始日を記録し、過去給与を上書きしないようにします。
日額又は時間額は基本給だけか、毎月固定の手当を含むかを規程に合わせます。分子・分母・端数処理を計算表へ表示し、同じ雇用区分の同じ月で別式を使わないよう給与マスタと照合します。
遅刻・早退は承認済みの実時間を基礎にします。勤怠システムが15分・30分単位に丸めていても、その丸めが賃金控除へ適用できるかは別に確認します。実際に労働しなかった時間を超える控除部分は制裁と評価され得るため、労働基準法上の減給制裁の限度を含め社会保険労務士へ確認します。
月給者は当月所定日数か年間平均所定日数かで日額が変わります。祝日や会社休日が多い月だけ控除額が大きくならないかを確認し、規程改定前後の適用月を分けて保存します。
年次有給休暇が成立した日は欠勤控除しません。打刻がなくても年休申請・承認がある、半日年休と遅刻が同日にある、時間単位年休を取得したなど、勤怠コードの組合せを確認します。会社都合の休業、産前産後、育児・介護休業、労災休業等も同じ欠勤処理にせず、それぞれの規程・法令に沿って区分します。
役職、資格、住宅、通勤等の手当を欠勤日数に応じて減らすかは支給要件と規程で判断します。月額手当を当然に日割りせず、控除対象・対象外の一覧と給与項目コードを一致させます。
給与計算では、欠勤日数×日額と遅刻早退時間×時間額を別項目にし、同じ時間を二重に控除しないようにします。遅刻した日を一日欠勤として登録した後、遅刻分も控除する事故があるため、日次勤怠と月次集計の数量を突合します。控除が基本給を超えるなど異常値は給与確定前に止めます。
年次有給休暇、会社都合休業、育児・介護休業、傷病休職、労災、母性健康管理等は欠勤と同じ処理にしません。日又は時間ごとに理由コードと賃金の扱いを確定し、二重控除を防ぎます。
給与明細には従業員が確認できる名称、日数・時間、控除額を表示し、質問に対して規程と計算式を説明できるようにします。修正時は元の明細を消さず、誤った勤怠、正しい勤怠、差額、返金・追加控除の支給月、承認を記録します。会計では給与総額、欠勤控除後の支給額、社会保険・税の計算対象、未払給与を給与台帳と照合します。
不就労時間相当額の控除と、規律違反への減給制裁を別行にします。減給制裁は、1回の額が平均賃金1日分の半額、総額が一賃金支払期の賃金総額の10分の1を超えないという上限を確認し、給与担当が遅刻回数だけで自動加算しません。
欠勤控除は実際に労働しなかった日又は時間に対応する賃金を支払わない処理です。遅刻へのペナルティーとして不就労時間を超えて減額する処理は減給制裁となり得るため、同じ控除コードへ混在させません。
給与明細には欠勤日数、遅刻早退時間、控除対象単価、控除額を社内様式に沿って表示します。勤怠一覧、計算表、明細、給与台帳の対象日・時間・金額を従業員番号で突合します。
月給から日額・時間額を求める分母は、暦日、当月所定日数、年間平均所定日数、当月所定時間、年間平均所定時間等で結果が変わります。給与担当が都度選ばず、就業規則・賃金規程と雇用区分に対応する式を固定します。
欠勤控除後の賃金だけで最低賃金適否を判断せず、最低賃金の算定対象賃金と実労働時間を別に確認します。欠勤日に発生していない割増賃金や手当を機械的に減らしていないかも確認します。
訂正では勤怠だけを直して完了にせず、控除額、課税給与、社会保険・雇用保険、源泉税、差引支給額、給与台帳、仕訳へ影響を連鎖させます。追加支給又は返金の承認と本人説明まで同じ訂正番号で追います。
締切後の勤怠訂正は、変更前後の日・時間、単価、控除額、税・保険、差引額、支給月、承認者を残します。追加支給の振込と明細再交付、台帳・仕訳修正が完了するまで未完了として管理します。
製造業の交替勤務、運送業の変形労働時間、小売・飲食のシフトでは、一日の所定時間や月の所定日数が従業員ごとに異なります。会社は確定シフトを保存し、予定時間と実績時間、休暇時間を個人別に集計します。
経理代行は勤怠の事実や懲戒判断を確定せず、会社が承認した欠勤日・分数と規程に設定された単価から計算します。曖昧な丸めや新しい控除式は会社・社会保険労務士へ戻し、確定後にマスタへ反映します。
愛知県内で工場・店舗・本社の勤務カレンダーが異なる会社は、拠点別の所定日数を一つの分母へ混ぜません。雇用区分、拠点、規程版、締日ごとに計算式を割り当てます。
会社と社会保険労務士は賃金制度、控除対象、計算式、端数、減給制裁との区別を確認し、管理者は勤怠・休暇を承認します。従業員への説明と最終給与承認は会社が行います。
当社は確定した規程マスタと承認済み勤怠に基づき、控除計算、前月差、明細、給与台帳、仕訳の整合を確認します。就業規則の作成・変更や労務判断は行いません。
READY-TO-USE TEMPLATE
打合せ・給与確定前に必要な規程、勤怠、単価、担当、時点を確認する表です。処理履歴を記入する台帳とは別です。運用時は対象番号、担当者名、当初期限、確認結果、未解決事項を追加してください。
| 確認する実務 | 用意する資料・記録 | 確認する担当・関係者 | 確認時点 |
|---|---|---|---|
| 賃金規程と対象者 | 賃金規程と対象者の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 欠勤・遅刻・早退の実績 | 欠勤・遅刻・早退の実績の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 日額・時間額の単価 | 日額・時間額の単価の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 月給者の分母 | 月給者の分母の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 控除対象の賃金項目 | 控除対象の賃金項目の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 有休・休業等との区分 | 有休・休業等との区分の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 減給制裁との違い | 減給制裁との違いの対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 給与明細と勤怠の照合 | 給与明細と勤怠の照合の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 最低賃金・割増賃金への影響 | 最低賃金・割増賃金への影響の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 準備時・処理前後 |
| 訂正・追加支給 | 訂正・追加支給の対象・根拠・期限・結果 | 会社人事・給与責任者・社会保険労務士 | 訂正・完了確認時 |
この表は打合せ・給与確定前の準備用です。処理履歴の台帳には、対象番号、担当者名、当初期限、確認結果、未解決事項を追加してください。コピーはタブ区切り形式です。印刷前に表だけのプレビューを確認できます。
架空例です。月給30万円、規程上の月平均所定労働時間160時間なら時間額候補は1,875円です。欠勤1日8時間と遅刻2時間なら控除候補は1,875円×10時間=18,750円ですが、対象手当と端数は規程で確認します。
対象20人のうち締切到来18人、単価・時間・控除額が一致した17人なら確認完了率は17÷18×100=94.4%です。期限未到来2人を分母に含めません。
対象期間、対象者、分母、集計日を固定します。割合は分母0件なら算出しません。期限付き指標は当初期限が到来した対象だけから分子・分母を数え、前倒し完了は期限到来後に含めます。期限変更・取消は当初期限と理由を別記し、過去の未達を消しません。
当初締切が到来した対象日のうち打刻・申請・承認を確定した日数÷同じ対象日数×100(%)
規程・給与マスタ・計算表の単価と分母が一致した人数÷確認人数×100(%)
承認済み欠勤控除額と給与明細・台帳へ反映した額との差額合計
有休・休業等と欠勤控除が同じ日又は時間へ重複した件数
不就労相当額を超える減額を欠勤控除コードで処理した件数
勤怠訂正後に追加支給・明細・台帳・仕訳のいずれかが未完了の件数
SERVICE
雇用区分、控除対象賃金、分母、端数、勤怠コード、承認済み数量を一覧にし、給与ソフト結果を検算します。例外・規程判断を会社へ戻し、確定したルールだけを翌月も再利用できるマスタにします。
対象・取引事実・例外・最終結果を承認
承認済み資料を処理・照合し、差異と未完了を報告
税務・労務・法務・システム上の専門判断と、会社が承認するための回答を担当
対応範囲は資料量、件数、利用システム、締め、例外処理を確認して事前にご案内します。専門資格が必要な判断・書類作成・代理手続きは当社サービスの範囲外です。
PRICE
記帳・給与計算・請求書発行をセットにした、規模に合わせて選べる月額プランです。業務量や資料の状態を確認したうえで、必要な範囲をご案内します。
横にスワイプしてプランを確認できます
〜5名・小規模事業者向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜10名・中小規模向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
〜15名・成長企業向け
記帳・給与計算・請求書発行をセットで
仕訳数・人数・請求書の件数を超える場合は追加費用が発生します。詳しくはお問い合わせください。
料金ページを見る →FAQ
A. 会社の賃金規程に定める計算式を確認します。年間平均所定労働日数等を使う例もあり、月ごとに任意で決めません。
A. 実際に労働しなかった時間を超える部分は減給制裁になり得ます。勤怠丸めと賃金控除を分け、社会保険労務士へ確認してください。
A. 手当ごとの支給条件と賃金規程を確認します。すべての固定手当を当然に同じ式で控除できるとは限りません。
A. 有効に成立した年次有給休暇を欠勤として控除しません。申請・時季変更・勤怠区分を会社が確認します。
本文の判断軸と、確認に使った一次情報の対応を示します。
一次情報が支える賃金・労働時間・年休・税・社会保険の範囲と、当社が提案する準備表・工程・指標を区別しています。個別の規程解釈、制度適用、訂正方法は資格者又は所管官署へ確認します。 出典は2026年9月1日時点で確認。厚生労働省・国税庁・日本年金機構・都道府県労働局の一次情報を優先しました。表・工程・指標は法定の統一様式ではなく、自社条件へ調整する運用提案です。就業規則、賃金制度、労働時間、年次有給休暇、減給制裁等の労務判断は会社・社会保険労務士又は所轄労働基準監督署へ確認してください。当社は確定した規程・勤怠・単価に基づく資料整理、給与計算、明細・台帳・仕訳の照合を支援します。
欠勤・遅刻・早退控除の給与計算実務ガイドでは、参照先の最新版と自社規程・実態を確認し、就業規則、賃金制度、労働時間、年次有給休暇、減給制裁等の労務判断は会社・社会保険労務士又は所轄労働基準監督署へ確認してください。当社は確定した規程・勤怠・単価に基づく資料整理、給与計算、明細・台帳・仕訳の照合を支援します。
現在の資料量、利用システム、困っている工程を伺い、外注できる範囲と料金の目安を整理します。資料が完全にそろっていなくても、分かる範囲からご相談いただけます。
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